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【USD下落ヘッジ】SGXで取り扱われたChina Construction Bankの債権(CNH=中国元)を買ってみた!

今日は、Youtubeで英語で動画をあげた内容をより詳細にブログに書いてみたいと思います。Youtubeの英語版は下記となりますので、よければみてください!

https://youtu.be/pxUHcPyIsbY?list=PLBvFN-6Fdz-hlspKUY0ytnMWqe8hQYkts

 

11月19日にChina Construction Bank(国家開発銀行 - simplified chineaseだと漢字は異なります!)の中国元(CNH)建て債権がIPOされるとの連絡がありました。

 

債権の内容は、Coupon estimateで3.4% area(3年もの)/3.55% area(5年もの)で通貨はCNH。RatingはA+byS&Pときた。最低が1m CHN。ピカピカで、3年もので3.4% estimateで、最低1m CNHもとてもリーズナブル(通常USDは200k、SGDは250kと比べると)。

 

ちなみにご参考まで。CNHとCNYの違いは下記となりまして、国外での取引に使われる中国元をCNHといいます。

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だいたい、IPO物件は当日朝に連絡がきて、(早いもの順で)その日の場が閉まるまでに注文しないといけない状況ですが、この債権IPOも同じ感じですすみました。

 

USドル下落ヘッジとして、中国元への転換のアイデアは何となくもっていたので(その間にどんどん中国元高になってしまったが)、この債権興味をもちました。今年は1USドル7元ではじまって、5月くらいには7.1を超えたら、そこから一気に7ー8%下がりましたね。

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バイデンが勝ったら、対USDで中国元高になるとの記事も読んでました。

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発行者のChina Construction Bankはquasi government、政府みたいなもの、シンガポールでいうとテマセックやGICみたいな印象をもっていましたが、詳しいことは知りませんでした。

 

Wikiで調べてみると、

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China Development BankのDebtsは、地方銀行に保有されていて、中国政府が発行する債券と同じように扱われ、リスクフリーとのコメントに目がいった。

 

Ratingが高いState Own Companyでもdefaultしている(させている)債権が中国で最近散見され、本当に大丈夫なのかなあと。

 

Fitchのレーティングは中国政府同様A+。OutlookはStable。S&Pはこのようなサイトが公開されていないので、、FitchのサイトをCheck.

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FitchのレーティングA+とはinvestment Grade投資適格、uppger medium gradeで、この時代に高いです。

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中国の企業は、最高のレーティングが、中国の国の債権へのレーティングが最大になることから、一応中国の債権のレーティングもCheckしてみますと、同じレーティング。A+ Stable.

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China Construction Bankのレーティングの記事のKey Rating Driversをみると、Extremely という副詞、highという形容詞をつけて、何かあったら中国政府がサポートするとかいてある。

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一応、RatingにNegative actionが生じるリスクが書いてあった。中国政府の関与が著しく低下したときとあるが、3年の間にその事象が生じるか???f:id:FIREInvestorBruce:20201204233854p:plain

USD下落ヘッジとしてCNH転換はいいが、この低金利のご時世にCorporateの債権をわざわざ買うかなーと頭を当然横切るが。CNHを保有すると、保有の仕方というかオプションに限りがある。もっといろいろ勉強したいのですが、今の段階で、僕の頭に浮かんだのは、定期預金か債権。

 

CNHの定期預金は、SingaporeのBank of Chinaで36Mが0.7%

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ICBC シンガポールみたら、おーfresh fundで2.3% for 12Mつきますね。すごい!

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シンガポールでは、CNH定期預金は、中国の銀行は、結構高いのですが、シンガポールの銀行では、中国元の定期預金のレートはよくありません。

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どちらにせよ、イールドが、米国(USD)と中国(CNH)のインフレに買ってるかどうかも一応Checkしたい。

中国の’インフレは、2020から2023まで2.6%位と予想されているようだ。

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米国のインフレは、2023年まで2%をこえなさそう。

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というようなことを、パタパタとみてみて、USDをCNH転換し、USD下落ヘッジを目的として、この債権を買うかという点は、下記のようなことから、買うという判断にいたって、(IPOにあたりたいと思い、早めに)昼ごろまでに注文を入れました。

  • ヘッジしたい。
  • CNHへ通貨転換して、ICBCに口座を開いて、定期預金にいれれば2.3%(Capがなければ)が定期預金金利としてはベスト金利だろう。債権の年利3.4%estimate3年は魅力!
  • インフレは米国2%最大、中国2.6%。債権の年利3.4%estimateはインフレビート。
  • リスクは3年の間にDefaultしてしまうことだが、そのリスクは受け入れられるなー。
  • 手数料は50bp。17bp per yearならいいか!

 

そして翌日、IPOにあたりましたーと連絡を受けました。ところが、あまりに人気(Oversubscribed)で、イールドが3.03%になってしまったとのこと(Area/Estimateというかたちで連絡がくると、こういうことがおきるんですよね)。そんなに人気ないかなーと思っていたのですが、、、年間の実質イールドが、3.03%からコスト0.17%をひいて、2.86%。まっICBCの金利よりも56BP高いからいいかって感じとなりました。

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11月27日に発行されてから、今日現在の価格は、ほとんどかわらず、Muteに近い状況です。Exitプランとしては、満期まで保有と決めているので、価格をみるのは2023年11月27日の満期までないかなー。

 

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今回のブログでは、コーポレート債権投資の決断を行う際の、Bruce風のdecision making processをshareさせていただきました。決断を行う際のプロセスいろいろな人から多くを学べれればと思っておりますので、ぜひこんなfactorも検討したほうがいいよというようなことあれば教えてください。

 

皆さん、今日もBruceのブログをみていただいてどうもありがとうございました。Youtubeもよければ見てください!登録もできればお願いします!

https://youtu.be/pxUHcPyIsbY?list=PLBvFN-6Fdz-hlspKUY0ytnMWqe8hQYkts

 

今日も皆さんにとっていい日になりますように。Good Day !