SGX 11月30日週のSGX取引高、Gainer&Losers, 機関投資家売買動向
SGXとInvestors IOより、11月30日週(11月30日から12月4日)のSGX取引高、Gainer&Losers, 機関投資家売買動向が発表されました。
英語版はyoutubeに載せていますので、こちらからご参照願います。
取引高
通常とは異なる動きをみせたのが、Yangzaiang ShipbuildngとDaily Farm.
Yangzaiang Shipbuildngは、ビジネスは海運業とtraditional感があるけど、財務体質が超優良で、高配当(5%弱)な企業。ところが、MSCIがMSCIシンガポールからこの銘柄を11月30日で外すことを発表して、特に機関投資家の売りを呼び、11月30日に株価が0.88ドルと急落し、12月1日と合わせて、2日で480mのボリュームとなった。その前の週115mと比べると、2日で4倍取引高は多いですね。
Daily Farmは、高配当recovery株として、20%以上急伸し、そのあと香港のコロナ環境が悪くなったこともあり、急落してきた株。先々週が115mの取引高が、2倍以上の270mに。ググってもニュースがみつからず。何があったのか。
%Gainer
シンガポールを代表とするTech Growth株、NANOFILM, IFAST, HI-Pがリード。IFASTはデジタル銀行ライセンスが期待されていただけに上がったのかな。
Jardineグループ、CDLグループも上昇。CDLグループは、ミレニアムコプソンホテル事業のリストラのニュースが好感されたのかな。
%LOSERS
小型株が多いですね。LIPPO MALL INDONESIA REITは昔popularでしたが、今ここまで下がってしまった。
機関投資家売買動向
1 ) セクター別 NET BUY
何よりも、NET BUY総額が33mに急減したことに目がいきます。こちらは月末、年末だからでしょうか?NETBUYも特定の銘柄に頼っている感があります。金融セクターは、311mNET BUYですが、3銀行トータルでそのうち290mカバーしています。REITを除く不動産セクターは、42mNET BUYですが、CapitalandとCDLが合計で、42m以上の49mカバーしています。機関投資家は来週なんとか買いモードキープしてほしい!
いいニュースは、Technologyとユーティリティが2週連続でNETBUYとなり、モメンタムとしてはRecovryモードなところでしょうか。
2) 個別株NET BUY 4週連続
3銀行とCapitaland/Genting/Satsのリカバリー株 + Ascendas Reitですね。
Ascendas Reitは新ユニット募集も約1.5倍の人気で新規売り出し価格も2.96となりました。それゆえ、僕は先週2.96で入ったのですが、今週ほんの少しですが、売られてますねー。
3) 個別株NET SEALLからNET BUYに転じた株
AEMはNET SELLが止まったこと、半導体市場株価が好調(僕は、SMH ETF保有)で、AEMが90%依拠するIntelも好調ゆえ、AEMを3.62で購入。取引高も3週間連続であがり、セクター的にも回復基調で、今後に期待。今週こちらも下がってきましたねー。
Mapletree LogisticsもやっとNET SELLが止まった感があります。新ユニット発行以来の売りが止まったのでしょうか?REITセクター自体の売りは止まらないので、まだ売られるのでしょうか?もう1週間様子をみたいと思っています。
4) 個別株NET BUY TOP10
5)セクター別 NET SELL
2つのセクター、Consumer Non Cyclicalsが10月12日週から、REITSが10月19日週からずっとNET SELLですね。Consumer Non Cyclicalsは、Daily Farm, Wilmar, Thaibevの3社が基本的には影響していると思います。
IndustrialsのNET SELLが急に増えたのは、これはYangzjiang Shippingですね。
6) 個別株NET SELL 4週連続
Yangzjiang SHippingは、MSCI SIngaopre IndexからのRemovalを受けて機関投資家から売られましたが、潤沢な現金でここぞとばかりに自社株買いを進めています。一日100万株ずつ買ってますね。僕もそろそろ入ろうかなと検討しています。
Wilmarは僕は先週4.2で買ってしまいました。もうNET SELLが終わったかと思ってたのに、先週も機関の売り圧力は強かったんですね。ただこちらも自社株買い中で、4.2ラインがサポートラインかなとみてました。上がるといいなー。
7)個別株NET SELL 3週連続
先週僕にとって最もわからなかった数字が、このNET SELL - 75m。機関が売り出して3週目ですが、先週急に売る額が増えましたよねー。
8) 個別株NET BUYからNET SELLに転じた株
Comfort DelgroとSIAはRecovery株として上がった反動(利確含めて)と思っています。
Mapletree IndustrialのNET SELLが続いたことが気になります。こちらあと2,3週間売られるのではと思ってしまいます。
9) 個別株NET SELL TOP10
英語版は下記となります。
今日もブログみていただきありがとうございました。
今日も皆さんにとって、いい日になりますように。GooD Day by Bruce.
ついに発表!4グループがデジタル銀行免許Get Singtel/Grab, SEA, Ant Group, Gleenland/Linklogis
先週金曜日2020年12月4日夕方に、ついにMonetary Authority of Singaporeより、4つのグループがデジタル銀行業務に関して認可されたとの発表がされました。
2つのカテゴリーにわかれていて、それぞれ2社づつ認可されました。
Digital Full Bankライセンスは、基本的に既存の銀行業務すべてをカバーするもの。
まず、認可を受けた2社のうち、Signtel & Grab連合は順当でしたね。認可が下りたらシンガポールの銀行市場の2-4%は開業年にカバーするのではともいわれてました。
Singtelはご存じのとおり、東南アジア最大の通信会社で、テマセックが過半数保有。Grabは東南アジア最大の配車サービスアプリ事業を展開し、現在最大のCompetitor GoJekと合併交渉中(ソフトバンクが両社のかなりのStakeを保有)。Singtelの株価は予想されていたとはいえ、認可ニュースを受けて今日はかなり上昇してますね。
こちらのコンソーシアムの持ち分内訳は、Glabが60%でSingtelが40%。2021年末までにはチームを整備し、2022年上半期には事業開始予定。元Citibankに勤めていたCharls WongさんをCEOで招き、200名新規採用中とのこと。消費者向けと中小企業向け了承カバーするようですね。
2社のうちもう一社は、シンガポールの1billionユニコーンクラブ筆頭のSEA Ltd。Shoppeeという電子商取引サイト、Garenaというゲーム開発運営事業を展開して、東南アジアで最も有名なインターネット企業。2017年にはNYSEに上場も果たし、創業者&CEO Forrest Lee さん(まだ43歳だと思います)は、シンガポール7番目のお金持ちで、EDBの取締役もしています。2020年 Singapore Business AwardsでBusiness Man of the Yearに選出されています(最高の賞)下記動画も参照してくださいね。
金曜日の株価も急伸しています。
一方で強力な新規参入を受ける既存メジャープレイヤー、DBS, OCBC, UOB3大銀行の株価は少し下がってますね。
シンガポールの1billion ユニコーンクラブのRazerは残念ながら落選してしまいましたね。残念ながら今日株価(香港市場に上場しています)下げています。
Digital Wholesales Bankライセンスは、事業者向け、特に中小企業向けの金融事業に限定したもの。認可を受けた2グループとも中国系。1つは皆さんご存じの、Alipayで有名なAnt Group。順当なるも、11月IPO延期など色々あったことから、少し心配されましたね。もう一つのグループが、中国のState Own Company、国営企業で、不動産デベロッパーのGleenland Groupが、AIベースのSupply Chain Financing会社linklogisの香港法人と組んで応募したコンソーシアム。下記2つの会社のホームぺージとなります。
Strait timesでは、今年1月にこのコンソーシアムを記事にしていまして、コンソーシアムのコメントをみてますと、認可を受けることへの自信がみえますね。
今回一番インパクトがあったのは、この会社ではないでしょうか。シンガポールでWealth Management事業を展開し、次のシンガポールの1 billionユニコーン企業に仲間入りが期待されているiFast Corportion。この会社は、今年3月から株価が5倍にもなった大化け企業です。しかし、今日はかなり株価が下がりましたね。当初Digital Wholesales Bankは3社選考といわれていたので、期待値が高かったようです。
ただ、下記記事にもありますように、MASは、Digital Wholesales Bankの2社はパイロットベースで、また追加で認可していくとのこと。こちらは、僕は、早い時期に認可される可能性が高いと思います。
ところで、最終選考に、1社だけ日本企業の名前がありました。
Digital Full Bankライセンスに応募したことらのグループです。 V3 Group, EZ-Link, Far East Organisation, Singapore Business Federation, Sumitomo Insurance Co Ltd and Heliconia Capital Management。三井住友海上さんのシンガポール法人でしょうか?
また、今年6月の最終選考リスト(shortlist)には落ちましたが丸紅さんがいらっしゃいましたね。丸紅さんは、(モンゴルから生まれた)シンガポールのfintech事業に最近投資し、Fintech積極的ですね。下記、以前にあげた動画になりますのでご参考まで。
Strait timesの記事に日本の状況も少しふれられていたので、日本のデジタル銀行(日本ではネット銀行というのですね)状況調べてみました。だいぶ前から認可されていて、下記ランキングの状況とのことですが、この分野では、楽天、ソフトバンク、Lineが圧倒するのかと思っていたのですが、IT企業が思ったより少ないなという印象がしました。
ここシンガポールで、今回のニュースがどうしてそんなにインパクトがあるかというと、(Digital Full Bankでいえば)Grab/SingatelとSeaという新規参入者が強力な点かと思いました。Grabは既に多くの人が携帯にアプリをダウンロードし、Grab Payというデジタルペイメントも使用。シンガポールの7割は携帯で銀行、支払い等を行っている。東南アジア展開も用意。そんな状況下では、Grabが圧倒的な優位性を誇っているのではと思ってしまいます。
Lineは、今年10月にタイで、カシコンバンクと組んで参入したようですね。今後日本、台湾、インドネシアでも展開とのこと。がんばってほしいです。
ブログ読んでいただきありがとうございました。
今日も皆さんにとっていい日になりますように。Good Day !!
Youtube版は下記となります!
2020年12月6日週シンガポールビジネススケジュール
こんにちはBruceです!新しい週がやってきました。
2020年12月6日週シンガポールビジネススケジュールまとめてみましたので、ブログにアップデイトします。
英語版はYoutubeで動画をあげていますのでそちらを参照してください。
まず、(Keyとなる)経済データ、シンガポール企業の決算発表や配当権利落ち日、シンガポールで開催される会議の1週間スケジュールは下記のような感じとなります。だんだん、年度末に向けて経済データや決算発表が少なくなっていき、年度集会として業界のイベントが多くなってますね。今年いろいろありましたが終わりがみえてきました。もう少しですよー。
12月7日
11月の外貨準備高がMonetary Authority of Singapore(MAS)より発表されます。
こちらはCovid19以降基本的に月ごとに増加していまして、USドルが弱含んでいることから、恐らく11月も10月に比べて増加するのではという気がします。
Official Foreign Reserves (mas.gov.sg)
シンガポールは、外貨準備高では世界で11位につけてまして、ブラジルに逼迫していますね。
この外貨準備高の推移は、中央銀行の金融政策をみるうえで、重要な指標となります。
下記日本語のサイトに記載されていますように、シンガポールは、金融政策を金利のかわりに為替でコントールしています。
シンガポールは、輸出が多く、海外からシンガポールへの投資に依拠している状況を反映しています。シンガポールドルの価値を下落する(外貨を買って、シンガポールドルを売り、外貨準備高を多くする)ことで、他国にとってシンガポールの輸出品価格を低くし、他国からシンガポールに投資する際に、シンガポール建ての金額を多くします。それゆえ、コロナが始まってから、MASは金融緩和政策として外貨を買ってシンガポールドルを弱くしており、外貨準備高の推移はその緩和状況を反映したものとなっています。下記日本語の記事もみつけましたのでご参考まで。
さて、月曜日にどのような数字が発表されるのでしょうか?緩和継続、外貨準備高増加と僕は予想してまーす。
イベントとして、SFFXSWITCH(Singapore Fintech Festival x Singapore Week of Innovation and Technology) 2020が月曜日から金曜日まで開催されます。
火曜日にうつります。
Digital Virtual Travel Summiが8日と9日に開催されます。
Venue | Digital Travel Summit APAC 2020 (wbresearch.com)
Asia Pharma & Biotech Virtual Festivalも8日から10日に開かれます
水曜日に移ります。
Top Glove Coporation Bhdの第一四半期決算が発表されます。2020年、コロナ株として6カ月に4倍にもなった最もHotだった株ですよねー。
The World's Largest Manufacturer of Gloves (topglove.com)
ISPE Conference and Exhibitionも9日から11日に開催されます。製薬業界の方の集まりですね。
ISPE Singapore Affiliate Conference & Exhibition 2020 | Informa Connect
木曜日にうつります。
Asian Pay Television Trustの配当権利落ち日となります。いろいろなReitがシンガポールに上場していますが、Pay TVのアジアのStakeのReitもあるんですね。
こちら配当の情報ですね。
アルツハイマー症候群の国際会議も10日から12日に開催されます。
About – ADI Conference 2020 (adi2020.org)
EC Worldの配当権利落ち日となります。こちらはE-Commerce関連のSupply ChainやLogistics物件を中国で保有しているReitとなります。
EC World REIT :: ECWorld REIT - Asset Portfolio (ecwreit.com)
下記配当情報となります。
金曜日にうつります。
ASL Marine Holdingsの第一四半期決算が発表されます。
About ASL Marine | ASL Marine Holdings Ltd
Sasseur Reitの配当権利落ち日となります。こちらはOutlet Mallを中国で保有しているReitとなります。Home | SASSEUR REIT
以下配当情報となります。
以上となります。今週も皆さんにとっていい週になりますように。
Good Week !!!
【USD下落ヘッジ】SGXで取り扱われたChina Construction Bankの債権(CNH=中国元)を買ってみた!
今日は、Youtubeで英語で動画をあげた内容をより詳細にブログに書いてみたいと思います。Youtubeの英語版は下記となりますので、よければみてください!
https://youtu.be/pxUHcPyIsbY?list=PLBvFN-6Fdz-hlspKUY0ytnMWqe8hQYkts
11月19日にChina Construction Bank(国家開発銀行 - simplified chineaseだと漢字は異なります!)の中国元(CNH)建て債権がIPOされるとの連絡がありました。
債権の内容は、Coupon estimateで3.4% area(3年もの)/3.55% area(5年もの)で通貨はCNH。RatingはA+byS&Pときた。最低が1m CHN。ピカピカで、3年もので3.4% estimateで、最低1m CNHもとてもリーズナブル(通常USDは200k、SGDは250kと比べると)。
ちなみにご参考まで。CNHとCNYの違いは下記となりまして、国外での取引に使われる中国元をCNHといいます。
だいたい、IPO物件は当日朝に連絡がきて、(早いもの順で)その日の場が閉まるまでに注文しないといけない状況ですが、この債権IPOも同じ感じですすみました。
USドル下落ヘッジとして、中国元への転換のアイデアは何となくもっていたので(その間にどんどん中国元高になってしまったが)、この債権興味をもちました。今年は1USドル7元ではじまって、5月くらいには7.1を超えたら、そこから一気に7ー8%下がりましたね。
バイデンが勝ったら、対USDで中国元高になるとの記事も読んでました。
発行者のChina Construction Bankはquasi government、政府みたいなもの、シンガポールでいうとテマセックやGICみたいな印象をもっていましたが、詳しいことは知りませんでした。
Wikiで調べてみると、
China Development BankのDebtsは、地方銀行に保有されていて、中国政府が発行する債券と同じように扱われ、リスクフリーとのコメントに目がいった。
Ratingが高いState Own Companyでもdefaultしている(させている)債権が中国で最近散見され、本当に大丈夫なのかなあと。
Fitchのレーティングは中国政府同様A+。OutlookはStable。S&Pはこのようなサイトが公開されていないので、、FitchのサイトをCheck.
FitchのレーティングA+とはinvestment Grade投資適格、uppger medium gradeで、この時代に高いです。
中国の企業は、最高のレーティングが、中国の国の債権へのレーティングが最大になることから、一応中国の債権のレーティングもCheckしてみますと、同じレーティング。A+ Stable.
China Construction Bankのレーティングの記事のKey Rating Driversをみると、Extremely という副詞、highという形容詞をつけて、何かあったら中国政府がサポートするとかいてある。
一応、RatingにNegative actionが生じるリスクが書いてあった。中国政府の関与が著しく低下したときとあるが、3年の間にその事象が生じるか???
USD下落ヘッジとしてCNH転換はいいが、この低金利のご時世にCorporateの債権をわざわざ買うかなーと頭を当然横切るが。CNHを保有すると、保有の仕方というかオプションに限りがある。もっといろいろ勉強したいのですが、今の段階で、僕の頭に浮かんだのは、定期預金か債権。
CNHの定期預金は、SingaporeのBank of Chinaで36Mが0.7%
ICBC シンガポールみたら、おーfresh fundで2.3% for 12Mつきますね。すごい!
シンガポールでは、CNH定期預金は、中国の銀行は、結構高いのですが、シンガポールの銀行では、中国元の定期預金のレートはよくありません。
どちらにせよ、イールドが、米国(USD)と中国(CNH)のインフレに買ってるかどうかも一応Checkしたい。
中国の’インフレは、2020から2023まで2.6%位と予想されているようだ。
米国のインフレは、2023年まで2%をこえなさそう。
というようなことを、パタパタとみてみて、USDをCNH転換し、USD下落ヘッジを目的として、この債権を買うかという点は、下記のようなことから、買うという判断にいたって、(IPOにあたりたいと思い、早めに)昼ごろまでに注文を入れました。
- ヘッジしたい。
- CNHへ通貨転換して、ICBCに口座を開いて、定期預金にいれれば2.3%(Capがなければ)が定期預金金利としてはベスト金利だろう。債権の年利3.4%estimate3年は魅力!
- インフレは米国2%最大、中国2.6%。債権の年利3.4%estimateはインフレビート。
- リスクは3年の間にDefaultしてしまうことだが、そのリスクは受け入れられるなー。
- 手数料は50bp。17bp per yearならいいか!
そして翌日、IPOにあたりましたーと連絡を受けました。ところが、あまりに人気(Oversubscribed)で、イールドが3.03%になってしまったとのこと(Area/Estimateというかたちで連絡がくると、こういうことがおきるんですよね)。そんなに人気ないかなーと思っていたのですが、、、年間の実質イールドが、3.03%からコスト0.17%をひいて、2.86%。まっICBCの金利よりも56BP高いからいいかって感じとなりました。
11月27日に発行されてから、今日現在の価格は、ほとんどかわらず、Muteに近い状況です。Exitプランとしては、満期まで保有と決めているので、価格をみるのは2023年11月27日の満期までないかなー。
今回のブログでは、コーポレート債権投資の決断を行う際の、Bruce風のdecision making processをshareさせていただきました。決断を行う際のプロセスいろいろな人から多くを学べれればと思っておりますので、ぜひこんなfactorも検討したほうがいいよというようなことあれば教えてください。
皆さん、今日もBruceのブログをみていただいてどうもありがとうございました。Youtubeもよければ見てください!登録もできればお願いします!
https://youtu.be/pxUHcPyIsbY?list=PLBvFN-6Fdz-hlspKUY0ytnMWqe8hQYkts
今日も皆さんにとっていい日になりますように。Good Day !
Eat Just シンガポールで生産し世界販売へ Part 2 群馬県赤城和牛鳥山牧場
昨日、下記ブログをアップしまして、今日はそのPart2となります。
世界初シンガポールCell based 鶏肉販売認可!Eat Just シンガポールで生産し世界販売へ。食品業界、サプライチェーンは大きく変わる
こちらがYoutubeバージョンになります。
Bloombergの記事では、Cultured (細胞でつくられた肉ベースの)burgersが次にくる。Eat Justは来年上半期にLab Created (研究所でつくられた)Beefの認可申請を予定との記載がありました。
Eat Justのウェブサイトへいってみると、Meatページがあって、
なんとそこに、群馬県の鳥山牧場とのパートナーシップが記載されていました!つまり、鳥山牧場の和牛の細胞をベースに、Eat JustはCultured Beefを開発し、鳥山牧場と長年関係のあるAwanoグループにより販売されるとのこと。
こちらが鳥山牧場のウェブサイト
美味しそうですねー。ギフトでも販売されてますよー。
目をみはるのは英語のウェブサイトのQualityの高さ
会社概要をみると、1948年創業。群馬県の畜産業を営む会社が、シリコンバレーのフードテック会社と協業して、Cell based和牛を国際展開している状況。すごいCOOLですね!
調べてみたら昨年12月にNikkei Asiaで特集されていました。こちらの写真に掲載されている方は鳥山さんでしょうか?
こちらの見出し、PasturesからSilicon ValleyのPetri dishesへ。
つまり、Pastures - このようなイメージから
こちらへ
記事では、まず世界的に和牛が有名になるなか、鳥山牧場が、一歩先を目指しててシリコンバレーの会社と和牛細胞をつかったCultured Meatで協業と紹介され、
一歩先に進んだバックグラウンドとして、コスト増をあげています。
そして、一旦製品できあがったらAwanoグループから販売とのこと。
こちらがAwanoグループのページになります。なんと日本に期限をもつ、シンガポールの企業です。
Far Growing Animal Protein Consumption Marketのリーディング企業みたいですね。
既存の和牛畜産ビジネスシステムの限界として、急速な高齢化の状況と、遺伝子操作によるTopクラスの和牛生産が簡単に実現できてしまう状況(つまり、畜産農家として高いResourcesをかけて品質を高めた、維持したとしても、差別化がしにくく、市場での価格競争に飲み込まれてしまう)あるとのこと。
和牛の需要は世界的に急増しており(国内市場が縮むなか)、2019年1月から10月の間に32.5%も輸出が伸び、日本酒よりも多い。
ただ、国内には、和牛は国の宝であり、DNAを国外に持ち出すことに抵抗感もある。
実際、和牛の遺伝子の国内譲渡が2018年に問題となり、日本政府も2020年1月にようやく和牛遺伝子保護の法規制の検討にはいった。
2020年4月に法律が制定され
罰則規定も明確になりました。
2020年10月に施行されました。
今回のEast Justの鶏肉のニュースから、鳥山牧場を知り、群馬県の畜産農家の方が、その強みを活かせるうちに、シリコンバレーのfoodテクノジー会社Justと提携して、世界を視野に和牛生産販売を進めていることに、改めてすごいなーと思いました。
Eat Justはシンガポール政府とともに、Cultured卵、Meatをシンガポールの工場で生産し世界販売することで動き出し、シンガポール政府は世界に先駆けてCultured鶏肉販売を認可。来年には、鳥山牧場の和牛の細胞をベースとした牛肉も認可申請でしょうか。
シンガポールの30x30 Vision、Climate Changes、Green Strategy、Pandemicのなかの食料自給のなか、シンガポールはきちっと成し遂げて、世界をリードしていくんだろうなあと思いました。
皆さん、今日もBruceのブログをみていただいてどうもありがとうございました。Youtubeもよければ見てください!
今日も皆さんにとっていい日になりますように。Good Day !
シンガポール株式市場(SGX)11月23日週の機関投資家の動向
シンガポール株式市場(SGX)での11月23日週の機関投資家の動向が発表されましたので、シェアします。11月30日に、こちらの内容をYoutubeには英語であげていますので、英語がご希望の方はこちらをご参照ください。
機関投資家Net Buy(購入額>売却額差額)Top10と、Net Buy金額(SGD Million)は下記です。銀行、航空、デヴェロッパー、交通、エンタメなどリカバリー株が大半占めるなか、2Reits(Frasers Logistics & Commercial TrustとAscendas Reit)がランクイン。
セクター別では、リカバリーセクターである、エネルギー、金融、工業、不動産(REIT除く)が少なくとも3週連続Net Buyが続き、今週TechnologyとTelcoが長く続いたNet Sellを終えてNet Buyに転じました。
3週連続Net Buy銘柄は下記9つ。DBSが先週も(他2つの銀行とは違って)SGD227mという大きな額のNet buy。リカバリー銘柄で占められるなかAscendas Reitがランクイン。先週SGD14m, 先々週SGD35m、その前の週SGD3.8mReitのNet Buyですね。REITセクター自体は、3週連続Net Sellの状況で、Ascendasは米国オフィス買収(欧州、オーストラリアのデータセンターも買収可能性あり)発表に伴う新規Unit発行ニュースがあったにもかかわらず、ランクイン。こちらはもっと調べてみないと!
新規でNet Buyに登場した銘柄は、Frasers Logistics & Commercial Trust。こちら私も8月決算後購入検討した銘柄。ARA Logos同様、オーストラリアに倉庫物件購入し、資産分散化を行った(が、オフィスも購入していたので、DC/Logistics/Infra ReitにフォーカスしているBruceは結局購入せず)。SGD15mのNet Buyですね。
ランク外となったのは、Thai Beverage。11月25日に第三四半期決算が発表されました。Bruceもこの株は下記動画をあげて、11月25日までに半分利確、もう半分Hold状況です。Youtube動画下記参照ください。
【English】Thai Beverage Public Company Limited (Y92.SI). Sell and/or Hold ? - YouTube
【日本語/シンガポール株式分析】Thai Beverage Public Company Limited (Y92.SI)は一旦利確か? - YouTube
機関投資家Net Sell(売却額差額>購入額>)Top10と、Net Sell金額(SGD Million)は下記です。Mapletree Reit Brothersのうち2つがTop 1 & 2にランクイン。Mapletree Groupが九州の倉庫をまたSGD500m+買収発表しましたね。新規Unit発行はまたあるのでしょうか?
セクター別では、まだREITSが引き続き売られ続けれますね。
3週連続NET SELLであった銘柄はこちら2つ。Mapletree Logistics は、10月に新規Unit発行があり、最近も九州倉庫買収がMapletreeからあったことが影響しているのでしょうか?Yangjiang Shipbuildingは、MSCI Singapore ETFから11月30日付けで外れるとの情報がありましたね。ただ自社株買い積極的にしてますね。
2週連続NET SELLはこちらの2銘柄。Dairy Farmはリカバリー株としてSGD4を切ったら購入しようと考えているのですが、まだ売られてますね。MSCI HKから外れるというような噂があるようですね。Capitaland Retail China Trustは中国のMallとBiz Park物件購入のため新規Unit発行してましたね。
新しくNETSELLに先週ランクインした会社は、6社。Mapletree Groupは売られてますね。SPHは先週金曜日に株主総会が開催され、ここ2,3週間で(資産の一部売却、Spin off、特別配当などの噂から)20%株価が上がりましたね。今でもBruce はなぜ上がったか理由がわかりません。SembcorpはKeppelとの間でMAの噂があるようです。
圏外となったNETSELL銘柄です。Bruceはこのページが一番好きです。Wilmarは夏から株が上がって、中国関連会社上場、特別配当、自社株買いなどのいいニュースが続いているなか、売られてましたがやっと圏外になりました。Venture/AEMというシンガポールを代表する2つのTech企業です。Techセクター的にも3週にわたる売りが終わったような状況。半導体のサイクルもあるなか、AEMは注目ですね。
皆さん、今日もBruceのブログをみていただいてどうもありがとうございました。Youtubeもよければ見てください!
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世界初シンガポールCell based 鶏肉販売認可!Eat Just シンガポールで生産し世界販売へ。食品業界、サプライチェーンは大きく変わる
今日、シンガポールが世界で初めてCell based鶏肉の販売が認可されたというニュースが舞い込んできました! CNBC Bloombergでも報道され世界的ニュースです。
Eat Just社は、Cell basedの鶏肉は、Chikin Biteの形で、GoodMeat Brandとして販売され、レストランでも提供されます(Strait timesはlikely to be at restraunt soonと書いてました)。
今年3月に、シンガポールは、食料(正確にはnutrition)自給率を(現状の10%以下から)2030年までに30%に引き上げる30x30 visionを発表しました。4月には30mGrantも発表して、SingaporeではCell based/Plan basedのFood tech Start upが登場しています(Shiok Meat, Turtle Tree labs Float foodsに注目!)。
更に注目は、Eat Justは、シンガポールで生産するのです!それも世界販売を視野に(Strait timesの記事参照してくだいね。Bloombergでは - Eat Just CEOがGloballyとコメントしています)。
Eat Justは既にCell basedの卵生産拠点として、シンガポールに工場設置すると10月に発表しています。EDBのページでもリリースされました。今日の発表で、鶏肉もシンガポールで生産されるということですね。
Eat Just はサンフランシスコを拠点とするフードテックスタートアップ。
2014年に、アジア1のお金持ちLi Ka-Shingさんとあのヤフー創業者Jerry YangさんからUSD23mの出資も受けてます。チームには、スタンフォードからbiologiest, Kraft and CambellからFood engineer, Michelin starレストランシェフ、AppleやGEに努めてた人がいて、新しいものを生み出すFantasticなひとたちがいて、楽しそうですね!
こちらがEat Justのwebsiteになります
特に今回のCell based鶏肉とも関連して、こちらの動画がよかったですよー。
今日の僕のyoutube動画では、群馬県赤城牛を育てる鳥山牧場と、Eat Just、そして、シンガポールをベースとするawano food groupの紹介をしているんですが、また明日アップデイトしますね!
こちらが僕のyoutube版となりますので、もしよかったらこちらもみてください!
https://www.youtube.com/watch?v=nfl86MDLl4A
では今日も皆さんにとっていい日になりますように。Good Day !